こんにちは!tayです。
今回は、注文住宅やコンパクトなおうちでよくある、
「リビングを広くしたいけど、スペースに限りがある…」という悩みについて話していきたいと思います。
結論!
ちょっとした工夫で、“広く見えるリビング”はつくれます◎
今回は、実際の家づくりや元ハウスメーカー勤務としての経験を活かして、
狭くても広く感じるリビングづくりのコツをご紹介します。
contents
1. リビングとダイニングの“つながり”を意識する
限られた面積の中でも、空間同士をつなげることで、体感的な広さは大きく変わります。
特にリビングとダイニング・キッチンは壁で仕切らず、ひとつながりの空間にすると◎
たとえば、
- キッチン・ダイニング・リビングを一直線に並べた縦長LDK
- ダイニングとリビングをL字に配置して、視線を奥へ抜かせる
- あえて段差や色で緩くゾーニングすることで、メリハリを出す
「空間を分けずに、つなげる」ことで、視線が遠くまで届き、自然と開放感が生まれます。
2. 吹き抜けや勾配天井で“縦の広がり”をプラス
床面積は変えられなくても、天井の高さを変えることで「広さの印象」は大きくアップします。
おすすめは、
- リビングの一部に吹き抜けを設ける
→ 2階の窓から自然光が入り、昼間は電気なしでも明るく。 - 勾配天井(斜め天井)で高さのグラデーションをつける
→ 平天井よりも広がり感があり、デザイン性もアップ。
縦方向に視線が抜けると、心理的な“圧迫感”がかなり軽減されます。
「家が広く感じる=床だけでなく高さも関係している」というのは、間取りを考える上で大きなヒントになります。
3. 低めの家具&見せない収納でスッキリ感を
床面が見える量が多いほど、部屋は広く感じられます。
そのため、家具選びはとても重要です。
- ローソファやローテーブルを選ぶことで、天井までの余白が増えて空間が広々と見えます。
- 足付きの家具(ソファ・テレビボード)を選ぶと、床の見える面積が増えてスッキリ。
- 生活感が出やすいアイテムは“扉付き収納”に隠すことで、ごちゃつかず開放感。
また、「壁の一部に造作収納をつける」や「カーテンやラグの色を明るめに統一する」など、視覚的に抜け感のある工夫も効果的です。
4. 大きめの窓や掃き出し窓で外との一体感を
リビングが狭く感じる原因のひとつに、「閉鎖感」があります。
そこで効果的なのが、外とのつながりを感じられる設計です。
- 掃き出し窓からデッキや庭とつなげることで、視線が屋外まで届き、室内が広く感じられます。
- 窓の位置や大きさを工夫して採光を確保すると、明るさとともに広さも感じやすくなります。
- ウッドデッキやタイルデッキと同系色の床材を使えば、内と外がなじみ、一体感がアップします。
さらに、視線の先に緑や空が見えると、それだけで気分的な“開放感”も倍増しますよ◎
5. リビングの隣に「+αの空間」をつくる
広さに余裕がない場合でも、リビングに隣接した“ちょっとした空間”をプラスするだけで、使い勝手も広がり感も大きく変わります。
おすすめは、
- 畳スペースや和室コーナー
→ 来客用にも、子どものお昼寝にも。引き戸で仕切れば個室にもできます。 - スタディスペースやワークカウンター
→ リビングの一角にデスクを造作すれば、学習や在宅ワークにも対応。 - 小上がりスペースで空間に段差を加えると、立体的な広がりが生まれます。
特に小さなお子さんがいる家庭では、「リビングから目が届く+αスペース」は重宝される間取りのひとつです。
まとめ
家づくりをしていると、「リビングはもう少し広くしたかったな…」と悩む方も多いと思います。
でも実は、床面積=快適さではないんです。
狭くても、間取りや見せ方を工夫することで、数字以上の“広がり”や“心地よさ”を感じられる空間は十分に実現できます。
今回ご紹介したポイントは、どれもすぐに取り入れられるアイデアばかりです。
- 空間同士を“つなげて”広く見せる
- 天井の高さや窓の配置で“開放感”を演出する
- 低めの家具や隠す収納で“視覚の抜け”をつくる
- 外とのつながりで“奥行き”を感じさせる
- +αのスペースで“可変性”と“ゆとり”を生み出す
どれかひとつでも意識するだけで、日々の暮らしはグンと快適になります。
そしてなにより、「居心地がいい」と感じられる空間は、家族にとっていちばんの癒しになります。
限られた広さでも、“広く感じる工夫”は無限大。
家づくりの中で「どうすればこの空間がもっと好きになれるか」を考えることが、最高のリビングをつくる第一歩になりますので、一緒に考えていきましょう!