こんにちは!tayです。
今回は、建売住宅と注文住宅でなぜ1,000万円もの価格差が生まれるのかを、費用の内訳ごとにわかりやすく解説していきます。
「注文住宅は自由度が高いけど高い」「建売は安いけど妥協が必要」そんなイメージを持つ方は多いですよね。
でも、実際にどこでお金がかかっているのかまで知っている人は、意外と少ないかもしれません。
この記事では、家づくりの費用差の背景を知りたい方、これからマイホームを検討している方に向けて、注文住宅と建売住宅の価格の違いを解説していきます。
contents
建売住宅と注文住宅の費用をざっくり比較
項目 | 建売住宅 | 注文住宅 |
---|---|---|
建物価格(延床30坪) | 約1,800万円〜2,500万円 | 約2,500万円〜3,500万円 |
土地代込みの総額 | 約3,000万円前後 | 約4,000万円前後 |
設備・仕様 | 決まっていることが多い | 自由に選べる |
工期 | 1ヶ月以内で入居可 | 6〜12ヶ月以上かかる |
このように、総額で約1000万円の違いが出ることもある注文住宅と建売住宅。
では、それぞれどこに費用がかかっているのかを見ていきましょう。
1,000万円差の理由は?5つの費用内訳を解説
① 設計・デザイン費|オーダーメイドは高くつく
注文住宅では、設計事務所や住宅会社の設計士とゼロから家をつくるため、設計費が発生します。
設計・施工に高度な技術が必要になることや細かな要望を実現するために、多くの打ち合わせを行う必要があるため、費用が発生します。
また、希望の間取りが法規制に沿っているかの確認や構造・耐震設計の追加費用なども加算されるケースがあります。
一方、建売住宅はすでに設計が完了し、建築確認申請まで済んでいる場合が多く、このような設計費は不要になります。
「既製品の住宅」を買うことで、設計にかかる人件費や時間を大きくカットできているのです。
② 建材・設備グレード|選択肢が多いほど費用も上がる
注文住宅の最大のメリットは、キッチン・床材・外壁・窓などを自由に選べることです。
たとえば、
- キッチンをLIXILからPanasonicにグレードアップ → +30〜50万円
- フローリングを無垢材に → +20〜80万円
- 断熱材を高性能仕様に → +50万円以上
と、1つ1つは数十万円程度でも、合計すると200〜400万円以上の追加費用になることも。
建売住宅では、ハウスメーカーが同一仕様で大量発注するため、コストダウンが可能。
一見すると質素に見えることもありますが、標準仕様でも十分住めるクオリティのものが多く、費用面での優位性は非常に高いです。
③ 工事効率とスケールメリット|施工体制が費用に直結
注文住宅は1棟1棟、施主の要望に合わせた現場対応が求められます。
そのため、以下のようなコストが発生しやすくなります。
- 工期が長くなる(6〜12ヶ月)
- 変更や手戻りが生じやすい
- 材料を1棟分ごとに発注
一方で建売住宅は、同じ間取り・外観の家を数棟まとめて建築するケースが一般的。
- 資材の一括仕入れで原価を大幅に圧縮
- 同じ作業を連続して行うことで、職人の作業効率アップ
- 仮設トイレや足場などの共通利用
など、スケールメリットを活かした施工で、建築費を1棟あたり100〜300万円抑えられると言われています。
④ 土地価格と仕入れ方法の違い
土地代の違いも、建売と注文住宅の大きな費用差を生む要因です。
- 建売住宅:分譲会社が一括で土地を仕入れる→仕入れ価格が安く済む
- 注文住宅:個別に土地を探し購入→人気エリアや整地されていない土地は高額
さらに注文住宅では、
- 地盤改良工事(+50〜100万円)
- インフラ(上下水・電気・ガス)の引き込み(+30〜60万円)
など、購入した土地によって土地以外の付帯費用が数十万〜100万円以上かかることもあります。
建売住宅では、これらが最初から含まれている「土地付き物件」が主流なため、総額が見えやすく、購入後の出費も抑えやすいのです。
⑤ 諸費用・外構・入居準備コストの差
注文住宅では、
- 外構(塀・庭・駐車場)
- 照明・カーテン・エアコン
- インターネットやTVアンテナ工事
など、建物本体以外の「住むために必要な設備」が別途費用として発生することがほとんどです。
これらを合わせると、トータルで100〜200万円の追加費用がかかる可能性もあります。
一方で建売住宅は、外構・照明・カーテンなどが含まれた“完成物件”として販売されるケースが多いため、追加費用がほとんど発生しない点が特徴です。
注文住宅と建売住宅、それぞれの向いている人
こんな人におすすめ | 建売住宅 | 注文住宅 |
---|---|---|
費用を抑えたい | ◎ | △ |
引っ越しを急いでいる | ◎ | △ |
間取りやデザインにこだわりたい | △ | ◎ |
家づくりのプロセスを楽しみたい | △ | ◎ |
「注文住宅にしかできないこと」「建売住宅だからできること」を比較して、自分たちの暮らし方に合った選択をしましょう。
まとめ
注文住宅と建売住宅の費用差は、単なる金額の違いではなく、
設計・素材・施工・土地・外構といった全ての過程の“自由度”と“効率性”に起因しています。
✅ 自由に家づくりを楽しみたい → 注文住宅
✅ コストを抑えてスムーズにマイホームを手に入れたい → 建売住宅
自分たちのライフスタイルや優先順位に合わせて、どちらの住宅スタイルが合っているか、しっかり検討してみてくださいね。